第12回 鉄旅オブザイヤー授賞式レポ
4月17日(水)、大宮・鉄道博物館にて「第13回鉄旅オブザイヤー」授賞式が行われました。
新型コロナウィルス感染症が5類感染症へと緩和され、一般見学エリアも設置し、第13回授賞式を無事に開催することができました。
旅行会社部門からは65商品、一般部門からは42作品の応募をいただきました。
それぞれグランプリ、ベストアマチュアに選ばれるのはどの作品でしょうか。司会はおなじみの女子鉄アナウンサー久野知美さんとお笑い芸人のダーリンハニー吉川さんです。
冒頭は山北実行委員長からご挨拶をいただきました。
―コメント抜粋―
鉄旅オブザイヤーの目的として、鉄道旅行そして国内旅行のたくさんの魅力を発信して、プロモーションして拡大し、より魅力ある旅行を作っていくことにおいています。今年も応募をたくさんいただき、旅行会社部門で12社65件、そして一般部門42件ということで、全107件の非常にたくさんの応募いただきましてありがとうございました。
旅行会社部門においては、人の交流が難しくなる中で、ずっと企画を続けてきていただいたプロの企画力が存分に作成した企画をたくさん頂戴しています。
それから一般部門においては、お子様から学生の皆さん、年配の方も含めて幅広い皆さんにオリジナリティを存分に発揮していただいて、ユニークな企画をたくさんいただいています。今日は旅行会社部門の商品のグランプリ発表がありますので、それもぜひ楽しみにしていただければというふうに思います。いよいよ交流が本格的に戻ってきてたくさんの方が旅行されることになりました。今日はたくさんの企画が出ると思いますが、実行委員会としても、さらに魅力ある発信を続けていきたいと思っております。
●国土交通省 鉄道局長賞
株式会社日本旅行 田島 勇希さん 蔭山 理香さん 井本 晴菜さん 西村 綾乃さん
「南阿蘇鉄道全線運転再開記念!特別トロッコ列車で南阿蘇・高森を巡る旅2日間」
<受賞者コメント>
昨日で熊本地震が発生してから8年が経過しました。まだまだ復興までは時間がかかる見込みになっています。今回、それでも南阿蘇鉄道全線再開をお客様と一緒に共に喜んで、またJR九州様、それから日本航空様と一緒になって、いろんな企画をしてきたということで、我々もすごく勉強になりました。まだまだ復興に向けて、熊本県も頑張っておりますので、我々も観光業としてしっかりと商品を販売して、また皆様にこのような賞を受賞できるように頑張って取り組んでいきたいと思っております。
●審査員特別賞
株式会社JR東日本びゅうツーリズム&セールス 遠藤 俊幸さん 嶺石 佐和子さん
東日本旅客鉄道株式会社 薗田 広之さん
「『只見線ナイトトレイン』で行く奥会津への旅/「只見線ナイトトレイン」で行く夕闇の只見線と磐越西線・只見線の橋梁ビューポイント巡り」
<受賞者コメント>
今後もお客様にも地域の方々にも喜んでいただけるような企画をしてまいります。
只見線の沿線の地域の皆様、17市町村の皆様に背中を押されて今立っていると思っています。私自身も愛される只見線を目指して地域の皆様と、またおもてなしをしていきたいと思います。
以下、各部門賞を受賞された皆様には、グランプリ獲得に向けて想いのこもったプレゼンをしていただきました。
●エスコート部門賞
株式会社JTB 片岡 亜沙子さん
「最高速度285㎞の戦い 新幹線プロレス」
●パーソナル部門賞
株式会社JTB 深水 香菜子さん 城 望美さん
「新感戦 西九州新幹線かもめVS九州新幹線さくら あなたはどっち?JRで行く長崎・佐賀VS熊本・鹿児島」
●DC部門賞
株式会社JTB 有賀 義信さん
「「茨城DC特別企画」1日限りの復活運転 大洗エメラルド号で行く鹿島臨港線の旅」
●鉄ちゃん部門賞
株式会社日本旅行 玉川 淳さん 池田 佳世さん 磯 百合子さん
「「北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアー」
●ベストアマチュア賞
東海大学遠藤ゼミ 鉄旅FCプロジェクトチーム
矢部 航平さん 福井 亜佳音さん 古賀 夢里さん
「あなたはきっと、福井が好きになる。~雪月花で行く福井横断の旅~」
<受賞者コメント>
この度はベストアマチュア賞という名誉ある賞を受賞させていただきありがとうございます。今回は福井県の魅力であったり、観光列車雪月花の魅力を最大限に生かした新たな鉄道旅行、鉄道旅行商品の形を作ることができました。またこの企画を、各団体を通じて福井県のさまざまな見て触って感じて五感で楽しめるという新しい福井県のフィールドにとても魅力を感じました。この企画を通じて少しでも福井県に行ってみたいな、興味を持った方がいらっしゃれば、私たちがこの企画を作成した意義というか、そこに価値があるのかなと思います。
株式会社日本旅行 玉川 淳さん 池田 佳世さん 磯 百合子さん
「北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアー」
<受賞者コメント>
皆様、本当にありがとうございます。まさかですね、グランプリを頂けると思っていなかったので、本当に今高揚しているというか緊張しております。実は私、この場に2013年にも出させていただきまして、 2回目のグランプリをいただくことができました。ありがとうございます。そのときに人生これで終わっても悔いがないというコメントをしたのですけれども、それから11年経ち、今日もまた我が人生に悔いなしと言うことで、それ位の気分でございます。またここから先も鉄旅を色々と企画して、皆様の喜ぶ笑顔が見たいなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
最後は審査委員長のご挨拶をいただきました。
―コメント抜粋―
今日13回目です。年ごとに本当にどんどん作品が進化して、もうずっと圧倒されちゃいます。新幹線のプロレス、驚きました。あれは番外編だと思いますけれども。
コロナがやっとあけてと思ったら、世界でドンパチが始まってですね。世の中騒がしいというか、世界が騒がしい時代から、国内では能登で大変な震災が起こったりして不安定な時代を迎えております。
今回の第13回のテーマも色々傾向と対策を考えていたんですが、今年は復興と再生。復興っていうのは、やはり南阿蘇鉄道があり、只見線もあり、それから大洗の列車があり。再生っていうのは北陸新幹線、九州新幹線もあった。そういう復興と再生の中、そういう世界が慌ただしいけれども復興と再生の中、鉄道は走っている。そういった実感をしました。あのウクライナ鉄道も早く元気になってほしいですし、能登鉄道も復活しましたね。そういう意味で未来を走っていただきたいと思いました。
こうして盛況のうちに第13回鉄旅オブザイヤー賞式は無事終了となりました。
受賞された皆様本当におめでとうございます。次回はどんな作品が選ばれるのか、今から楽しみです。