今年一番の大感動旅鉄がここに集結 鉄旅 OF THE YEAR
今年一番の大感動旅鉄がここに集結 鉄旅 OF THE YEAR
第12回鉄旅オブザイヤー 審査員メッセージ
井門 隆夫
井門 隆夫(いかど・たかお)
國學院大學観光まちづくり学部教授

毎年のイベントとして定着しましたね。各旅行会社とも毎年工夫を凝らした企画をつうられているのがよくわかります。旅行業にとって3年ものコロナ禍は未曾有の災害でしたが、各社のレジリエンスには頭が下がります。ネット専売も徐々に増えてきているようで、世代交代や販売手法の変遷も感じるこの頃です。
榎本 聖之
榎本 聖之(えのもと・きよゆき)
バー銀座パノラマ渋谷店オーナー

ようやく日常が戻りつつある中で、今回審査対象の作品はまだコロナ禍の影響を強く受けているものの、しっかり対策を取りながら普段通りに楽しめる工夫がされていて、このような状況でもお客様への安全と楽しさを両立させた作品に仕上げる旅行会社の力量をとても感じました。
旅を楽しむことが憚られるような時期も経験しましたが、私たちは旅する時間の大切さや喜びを忘れることはありませんでした。
今もたくさんの方がツアーに参加していることがそれを証明していますし、参加できる環境を作り続けた旅行会社皆様のご尽力のおかげです。
これまでの苦しい状況を乗り越えて、コロナ前に戻すだけではなく新たな時代にふさわしい鉄旅の提案をこれからも楽しみにしています。
オオゼキタク
オオゼキタク
シンガーソングライター

自粛、自粛で気が滅入っていたここ数年。ようやく旅の楽しさ、美味しさ、喜びをみんなと分かち合える世の中が戻ってきた感覚があります。
忘れかけていた楽しみを呼び覚ます、目の醒めるような旅の数々にほんとうに心が踊りました。今後もワクワクするような、新たな切り口の企画を楽しみにしています!
大塚 圭一郎
大塚 圭一郎(おおつか・けいいちろう)
共同通信社ワシントン支局次長、「汐留鉄道倶楽部」執筆者

2022年は日本の鉄道開業150年という大きな節目となり、待望の西九州新幹線が9月23日に部分開業したエポックメーキングな年となり、鉄道旅行でも新型コロナウイルス禍からの反転攻勢が目立ってきたことを「鉄旅オブザイヤー」への意欲的な応募作品の数々が伝えてくれました。応募商品は思い入れが強い企画ばかりで、新型コロナ感染を防ぐために参加者の健康管理に細心の注意を払いながらも、素晴らしい旅行体験を提供するために様々な工夫を凝らしたことがよく分かりました。いずれも甲乙つけがたい優れた商品ばかりで、例年と同じくですが非常に苦慮しながら審査をしました。
一例として、鉄道開業150年記念と銘打った費用150万円の豪華ツアーが参加者の高い満足度を得たことは、本物志向の顧客体験を提供できる旅行会社の真価を改めて示しました。また、地方の第三セクター鉄道会社を訪れる鉄道愛好家向けの旅行商品や、アイドルグループのメンバーと交流できるツアーは、ただでさえ少子高齢化と過疎化で経営が苦しい上に、新型コロナ禍が追い打ちをかけた三セク鉄道および沿線地域にとって干天の慈雨になったと確信しています。
私が現在駐在している米国では新型コロナワクチンの接種が進んだのを背景にマスクを着用しない人も増え、経済活動の正常化が進んできました。一方、日本でアフターコロナの動きが本格化するにはもう少し時間がかかるのではないかと推察しています。
ただ、日本政府は23年5月8日から新型コロナの感染症法上の位置づけを現在の「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」へ引き下げることを決めており、23年度にはいよいよ本格的なアフターコロナ時代を迎えるのではないでしょうか。
23年度は全国津々浦々へ向かう幅広い鉄道旅行が催行され、消費支出の拡大を通じて地域経済、および日本経済をさらに押し上げることを強く期待しています。そうした動きの原動力となる鉄道・旅行業界の皆様のますますのご健勝をお祈りするとともに、誠に微力ながら23年度も審査員として鉄道旅行のますますの活性化と発展の一助になれれば幸いです。
(米国首都ワシントンより)
栗原 景
栗原 景(くりはら・かげり)
フォトライター

2022年は夏にコロナの第6波があり、中止やキャンセルが相次いだ作品もたくさんあったと聞きました。それでもこれだけ多くのバラエティ豊かな作品が催行されたことを見て、鉄道というコンテンツの持つ強さを再認識した思いです。地域の人々との交流を楽しむ作品も、復活してきました。2023年度も、ますます魅力的な作品が生まれることを楽しみにしています。
崎本 武志
崎本 武志(さきもと・たけし)
江戸川大学社会学部現代社会学科長・教授、日本国際観光学会 会長

今回も各分野ごとに優れた企画が目白押しであり、採点が困難を極めた。しかし、これは非常に嬉しい悲鳴である。
コロナは明けたが、この3年間で鉄道業界や旅行業界が受けたダメージは非常に大きいものがあった。
その中でも鉄道のツアーは訴求力が高く、比較的好調であった。
これからも鉄道のツアーが鉄道業界や旅行業界を元気づけ、地方に明るい光をもたらす存在であって欲しい、と心から感じた。
南田 裕介
南田 裕介(みなみだ ゆうすけ)
鉄道好きマネージャー(株式会社ホリプロ)

ツアーは、ステージ
ツアーは、教科書
ツアー、夢・願望

お客様のニーズに応えるツアー作品が勢ぞろいしました。一口に言ってもお客様のニーズとはそれぞれ様々。おいしいもの食べたい、珍しいものを見たい、いろんなことを感じたい、後はいろんなことを知りたいと言う知的好奇心や、こんなことがあったらいいなという夢。また、最大の欲望はは楽をしたい。このストレートな欲望に対して、全力で答えようとされているツアー外車、旅行会社の皆様方のアイディアと実現力には、毎回脱帽です。いろんなところにいろんなヒントがある、日々の生活でアンテナを張っているからこそ、実現したツアー作品もたくさんありました。
また、いろんなツアーが今後どんどん展開していくんだなと感じました。

引き続きユニークな作品ができて、たくさんのお客様が笑顔で旅ができることを楽しみにしております
豊岡 真澄
豊岡 真澄(とよおか・ますみ)
元祖鉄道アイドル、ママ鉄代表

毎年多彩でオリジナリティあふれるツアーに楽しませてもらっています。コロナの感染状況も落ち着きつつあり、自粛を強いられていた人たちが、贅沢の仕方、時間やお金の使い方をゆっくりと考え行動に出ている印象がある。わたし自身も子どもたちが大きくなり手が離れてきているので、ゆっくりと自分の時間を楽しむツアーに参加したいなと思いました。
矢野 直美
矢野 直美(やの・なおみ)
旅をしながら「撮って書く」フォトライター

今回も素晴らしいツアーばかりで、審査に本当に迷いました。それぞれにツアーに「〇〇賞」と銘打ちたくなるほど、個性的で素晴らしい企画ばかりです。内容を拝見しているだけで、鉄道にゆられて車窓や食などを楽しむことはもちろん、訪れた地域の魅力も存分に味わえる、まさに幸せな鉄道旅の時間が頭に浮かびました。鉄路がつながっているからこその周遊プラン、郷土愛を感じる企画、そして車庫や車両へのこだわりの企画など、鉄道の尽きない魅力と可能性を感じました。
山口 昌彦
山口 昌彦(やまぐち・まさひこ)
月刊「旅の手帖」編集長

鉄旅オブザイヤー審査に初めての参加で点数をつけたものの、ほんとうにどの商品もすばらしく、審査資料を読みながら何度となく「すごい…」とつぶやくほど。
アピールポイントや苦労したところ、お客様の感想と読むにつれ、どれもドラマがあって、順番をつけることが苦しかったです。
エッジが効いているのに客層を狭めた印象がないのは、やはり皆様の独創的な企画力がなせる業だと思います。
編集者としても、とても学ぶことが多かったです。てっちゃん部門に関しても山口はテツではないけれどみな参加したくなる内容でした。ありがとうございます。