まずはこのような環境の中で、たくさんの鉄旅作品と出会えていること、すべての観光業にかかわる皆様に感謝申し上げます。
残念ながらもう少し我慢の日々が続くことは避けられないのかもしれません。
ただ人は旅を必要とし、新たな発見や出会いを求め続けていることはこれからも変わりありません。いや、むしろさらに私たちに無くてはならないものになるでしょう。
皆様、今は本当につらく厳しくとも、この状況を乗り越えて次回の鉄旅オブザイヤーでまた集結しましょう。そして笑顔でお会いしましょう。
(追伸:2月の授賞式の頃には今これを書いている12月よりも状況が明るくなっていることを願わずにはいられません)
新型コロナウィルスに祟られた年でした。旅行すること自体が否定的にとらわれる風潮で、旅行会社、鉄道会社の皆様にはたいへんな苦労や残念感が合ったと思います。それでも、疫病対策に最新の注意を払い、楽しい旅を作り上げてくださって、本当にありがとうございます。抑圧されたところで、人は遊びたい。衣食住が満たされて身体は整います。しかし小さなストレスが心にオリのように溜まっていきます。遊ばなければ心の健康はありません。明るい暮らしのために、これからも頑張りましょう。私も旅を伝える側として頑張ります。
さて、今年の鉄道旅最大のトピックは「鉄印帳」でした。鉄道ファンはもちろんのこと、鉄道ファン以外の旅好きのハートも掴みました。観光列車に次ぐ発明だと思います。鉄印帳は第三セクター鉄道の持つ魅力を引き出す役目、鍋料理で素材の味を際立たせる昆布のような存在だと思います。
鉄旅オブザイヤーの審査では、「鉄道力」「非鉄吸引力」という相反する項目があり、「鉄道力」が高いほど「非鉄吸引力」が下がります。しかし鉄印帳は非鉄吸引力も高めました。鉄旅オブザイヤーが目ざす「パーフェクト」に近づいたと思います。