今年一番の大感動旅鉄がここに集結 鉄旅 OF THE YEAR
鉄旅オブザイヤー 2016 授賞式レポ

冬晴れに恵まれた1月25日水曜日、大宮・鉄博ホールにて「第六回・鉄旅オブザイヤー2016授賞式」が行われました。

授賞式
応募16社・106作品からグランプリに選ばれるのはどの作品でしょうか?

久野知美さん・吉川正洋さん司会は昨年同様おなじみの女子鉄アナウンサー久野知美さんとダーリンハニー吉川正洋さんです。

冒頭は、戸川実行委員長からご挨拶。 「今年は過去最多106商品がエントリーされ、DC賞、一般部門表彰を新設しました。JR各社を始めとするバラエティ豊かな観光列車の販売力を今後も高めていきたい。来年度も引き続き鉄旅オブザイヤーをご支援ください。」

授賞式・挨拶
四国まんなか千年ものがたり
各賞発表に先立ちまして、17年4月1日にJR四国が運行を開始する「四国まんなか千年ものがたり」の案内がアテンダントの山﨑さんから。
アテンダントの山崎さん多度津~琴平・大歩危間を1日1往復するこの列車は、「おとなの遊山(ゆさん)」をコンセプトに讃岐平野の大自然を景観に走る豪華な観光列車です。
各号車・左右で異なる車体カラーリングや豪華なお食事も景色同様楽しみの一つです。 一度ぜひ乗ってみたい、楽しみな電車ですね。


では授賞式に移って参りましょう。
まず最初は最終エントリー作品それぞれの担当者がプレゼンテーション。

■貸切新幹線で行く 元気に!九州 鹿児島
西鉄旅行株式会社 商品企画部 みちくさセンター齊藤 隆朗さん
貸切新幹線で行く 元気に!九州 鹿児島
熊本地区震災による旅行需要回復のため、九州ふっこう割を利用した商品を設定した。九州新幹線「N700系」(定員:546人)を貸切り、1泊2日で個人型商品(フリープラン)と団体型商品6コースを設定した。団体型商品の中で、メイン商品を福岡で人気バンド「Windy」(懐かしのグループサウンド)を貸切新幹線に西鉄旅行株式会社 商品企画部 みちくさセンター齊藤 隆朗さん他同乗していただき、鹿児島のホテルでディナーライブ行って、165名が参加された。
今回は九州ふっこう割利用商品のため、比較的安価な旅行代金ということでお客様は大変喜んでいただいた。次回もこのような商品を設定して欲しいと要望された。

■日本海絶景トレイン「きらきらうえつ号」に乗る月山・鳥海山3つの絶景遊覧 3日間
株式会社阪急交通社 東日本営業本部 メディア営業1部 高橋 美和さん
日本海絶景トレイン「きらきらうえつ号」に乗る月山・鳥海山3つの絶景遊覧 3日間
お見送りJR東日本の観光列車「きらきらうえつ」を3設定日チャーターした。「日本海きらきら羽越観光圏推進協議会」協賛で車内イベントを開催。チャーター日は10の特典を付け、通常日の商品と差別化を図った。
集客が不安だったが、お客様の支持を受け安心している。

■【プレミアムステージ】中国鉄道コンチェルト <第1楽章> ~瀬戸内観光列車旅の章~3日間
クラブツーリズム株式会社 第3国内旅行センター 増成 宜迪さん
【プレミアムステージ】中国鉄道コンチェルト ~瀬戸内観光列車旅の章~3日間
2つの岡山観光列車に、岡山DCの目玉となる後楽園・春の幻想庭園やオープン直後の津山まなびの鉄道館などトレンド素材を組み込んだ。また、元祖瀬戸内観光列車の瀬戸内マリンビューや、岡山電気軌クラブツーリズム株式会社 第3国内旅行センター 増成 宜迪さん道貸切運行&基地見学といった希少体験、そして恐らく団体ツアーでは唯一となる「500 TYPE EVA」の実物大コックピット搭乗体験を盛り込み、2泊ともホテルグランヴィアに宿泊と、まさにJR西日本特化商品に仕上げた。ツアー自体の満足度の高さに加え、団体ツアーながら個人旅行の要素を盛り込んだ自由度の高さが高く評価されたと思う。

■赤い風船 観光列車「ながまれ海峡号」に乗ろう
株式会社日本旅行 新規事業室 鉄道プロジェクト 瀬端 浩之さん
赤い風船 観光列車「ながまれ海峡号」に乗ろう
株式会社日本旅行 新規事業室 鉄道プロジェクト 瀬端 浩之さん道南エリアの更なる地域活性化をめざして、旅行会社初の観光列車「道南いさりび食堂ながまれ号」の総合プロデュースを行った。
津軽と道南を味わえる列車をコンセプトに「なつかしさ」「昭和モダン」の鉄道の旅の楽しみ、沿線らしいおもてなしと函館・木古内以外の途中駅にも停車し、地元の方とのふれあいのひとときを設けた。
初年度は旅行会社各社からの引き合いもあり成功裏に続いている。今後も地域活性化プロデュースの更なる拡大を目指したい。

■長崎・雲仙仁田峠ミヤマキリシマと「幸せの黄色い王国」
福袋付きカーネション列車と島原半島7大ご当地グルメ食べ比べ
株式会社読売旅行 九州営業部 佐賀営業所 小田 隆徳さん、吉田 裕謙さん
長崎・雲仙仁田峠ミヤマキリシマと「幸せの黄色い王国」
雲仙普賢岳噴火災害25年の節目の年に、「島原鉄道」と島原半島の沿線住民、産業関係者、行政と読売旅行がバスツアーの造成・販売・集客を積極的に取り組み、協力して島原(地元)の方と読売旅行とツアー参加顧客の「三方よし」が実現できる企画造成をめざした。
母の日にからめた「88(はは)個ポイント」を宣伝物に掲載。「カーネーション列車で地元産カーネーション進呈」、「方言車掌」など盛り沢山の地元の魅力をツアー内容に盛り込んだ
神保 達也さん「島原鉄道」と地域活性化応援の企画を、「日本観光鉄道」の野村社長、また長崎県企画振興部の吉田係長のご協力もあり、熊本地震によりお客様のキャンセルがあったがなんとか実施できよかった。島原駅「鯉駅長」のトピックスが「Yahoo! JAPAN」トップ画面に掲載され、全国に報道され驚きであった


では、各賞の発表です!
各賞の発表です!

 ルーキー賞
株式会社阪急交通社
日本海絶景トレイン「きらきらうえつ号」に乗る
月山・鳥海山3つの絶景遊覧 3日間
株式会社阪急交通社高橋さん:「ありがとうございます。企画の実施にはたくさんの皆さんに協力していただき出来上がりました。そのことを忘れずいい商品をたくさん作りたい。」

 DC賞
クラブツーリズム株式会社
【プレミアムステージ】中国鉄道コンチェルト<第1楽章> 
~瀬戸内観光列車旅の章~3日間
クラブツーリズム株式会社増成さん:「栄えある賞を受賞できうれしく思います。
今年から一般対象の賞ができたが、一般の方に負けないDCらしい商品を今後も造成したい。」

 審査員特別賞
西鉄旅行株式会社
貸切新幹線で行く 元気に!九州 鹿児島
西鉄旅行株式会社斎藤さん:「ありがとうございます。熊本地震以降お客様が減少する中、大きなリスクに挑戦して成功できうれしい。ふっこう割はなくなってしまうが、今後も九州内にお客様を送客し復興に役立ちたい。」

 準グランプリ
株式会社読売旅行
長崎・雲仙仁田峠ミヤマキリシマと「幸せの黄色い王国」
福袋付きカーネション列車と島原半島7大ご当地グルメ食べ比べ
株式会社読売旅行小田さん:「当社だけでなく、関係する周りの皆さんの力で取れた受賞だと思う。今後もこのような商品を数多く造成していきたい。」

 グランプリ
株式会社日本旅行
赤い風船 観光列車「ながまれ海峡号」に乗ろう
株式会社日本旅行瀬端さん:「自分ももちろんうれしいが、木古内の皆さんにも喜んでいただけることと思う。そちらが同じようにうれしい。」
永山さん:「少しでも地域や旅行業界に役立ったのではないか。今後も鉄道は観光振興の主力だという思いで頑張っていきたい。」
小上社長:「この受賞が近隣沿線の活力につながると思う。ありがとうございます。」

各受賞者のコメント後、今年初実施された旅行会社以外の方が作った旅行企画を表彰する「ベストアマチュア賞」の発表。

 ベストアマチュア賞
谷 正博さんの「寝台特急サンライズ瀬戸&四国まんなか千年物語号で行く四国横断鉄道の旅」が選ばれました。
谷正博さん

受賞コメント
「このような賞をいただき誠に驚いている。ありがとうございます。いただいた賞金は鉄旅に使います(笑)」

企画に入っていた四国まんなか千年ものがたりを運行するJR四国・四之宮部長からペア乗車券のプレゼントがつくサプライズも。
四之宮部長:「DCを控えてこのような賞が表彰されることで、当社としてもありがたい。ぜひ多くの人に四国にいらしていただきたい。」



審査委員長 芦原 伸さん審査委員長 芦原 伸さん (「旅と鉄道」編集長、日本旅行作家協会常任理事)からもコメントをいただきました。
ますます鉄旅の磨きがかかってきたようです。列車や車両の研究もされ、しかも、旅情や観光名所を見落とさず、充実したツアー商品が並びました。選ぶのがいよいよ大変になってきた観があります。



そして、表彰式のあとは特別企画!昨年同様、今回の司会である久野さん、吉川さん、そしてホリプロマネージャーの南田裕介さんによる「鉄道トピックス」!

イチオシ!鉄トピ!
吉川さんは駅名だけで5・7・5を作ってしまう「鉄道川柳」をご披露。何十とある川柳からお気に入りを楽しく発表いただきました。まるでテレビのネタのようです。
久野さんは、鉄道2社で車内アナウンス録音に採用されているものをそのまま実演。さらに「恋」のつく駅で踊った「恋ダンス」の動画を公開。とっても上手!
南田さんには昨年の流行語、「PPAP」「神ってる」をもじった鉄道ネタ。
この日のために三人で2時間打ち合わせした熱量に出席者は圧倒されつつ笑いに包まれました。

「鉄道川柳」「恋ダンス」「PPAP」
集合写真
鉄旅弁当こうして盛況のうちに第六回鉄旅オブザイヤー授賞式は無事終了となりました。
受賞の皆さんは改めておめでとうございます。
来年はどんな作品が選ばれるのか、今から楽しみです。来年度もどうぞお楽しみに!