大塚 圭一郎(おおつか・けいいちろう)
共同通信社編集局経済部次長、鉄道コラム「汐留鉄道倶楽部」執筆者
旅行会社部門の応募作品は「プロならではの企画力」が光る応募作品が目立った。そんなプロとしての強みを発揮して参加者に数々の発見と特別な体験を提供し続けることこそ、スマートフォンを使って指先だけで旅行の切符や宿泊先を手配できてしまうIT時代を迎えた旅行会社のレゾンデートル(存在意義)になると確信している。各社が胸を張って世に出した力作が競う舞台として、鉄旅オブザイヤーは重要な役割を果たしている。今回始まった一般部門では鉄道ファンのニーズにきめ細かく対応したり、訪問先の地元自治体への経済波及効果が期待できたりといったそれぞれの魅力を持つ作品が集まり、提示された新鮮な視点や斬新なアイデアに旅行会社や鉄道会社といったプロも目からうろこが落ちたのではないだろうか。