2016年1月27日「第5回鉄旅オブザイヤー2015」が埼玉県大宮の鉄道博物館・鉄博ホールにて行われました。
今年のエントリー作品数は史上最大の103作品となる盛況ぶり。グランプリに選ばれるのはどの作品でしょうか?
司会は毎度おなじみになった女子鉄アナウンサーの久野知美さんと、タレントで鉄道BIG4のおひとり「ダーリンハニー」の吉川正洋さんのお二人です。
開会にあたり、戸川実行委員長より挨拶。「鉄道旅行は年を追うごとにどん どん魅力を増している。私自身も鉄道旅行が大好きなひとり。この流れは今後も拡大の一途をたどると思うが、さらに発展するよう作品数を増やしてま いりたい。ご協力をいただくJR各社様にも今まで同様のご助力をお願いいたします。」とコメントをいただきました。
まずは受賞作品のプレゼンテーションです。
★クラブツーリズム(株)★
「懐かしの583系寝台列車と大曲花火 秋の章 2日間」
企画担当:第2国内旅行センター 神保 達也さん
懐かしの583系寝台列車が走ると聞き、周りの方々からその貴重さ、希少性を聞き商品としてみた。販売は新聞紙上で行ったが、20分程度で完売しキャンセル待ちが150名もでることとなり大変驚いた。
駅でJRのかたが横断幕でお出迎えをいただいたり、掲示板に「団体臨時」と表示されるなど様々ご協力もいただきました。
★(株)日本旅行★
鉱石の道・一円電車保存車両を巡る
「生野銀山・神子畑選鉱場跡&明延一円電車まつり 訪問の旅」
企画担当:
経営管理部新規事業室 鉄道プロジェクト 瀬端 浩之さん
かつて日本有数のスズ鉱山明延と、山を越えた播但線の新井駅からやはりバスで20分西へ入った、東洋一と言われた選鉱場のある神子畑を結んでいた明延鉱業の専用線、愛称「一円電車」がありました。地元の努力で電車の動態保存に成功し、乗車会を行うこととなりました。鉄道は地域と共生するものであり、モノを運ぶもの、という鉄道の重要性を訴えられると思い企画したとのこと。
司会のお二人からは「プレゼンが大学の授業のよう!」とコメントをいただいていました。
★(株)日本旅行★
ふくしまデスティネーションキャンペーン&日本旅行創業110周年記念
お座敷列車”宴”で行く!福が満開、福のしまの旅 「フルーツ狩りとオリジナルタルト作り2日間」
企画担当:東日本赤い風船事業部 塩澤 絵里子さん、
白河市役所 産業部 観光課 金沢富士子さん
福島県の魅力と、復興への手応えをアピールするために造成。お座敷列車に5時間乗車するため、お客様に楽しんでいただきたいことを第一に考え、車内で楽しめる様々な企画を用意しました。
・地酒やお猪口のプレゼント、地酒飲み比べ、こけしの絵付け体験(車内でも意外と揺れない)、などなど。
団体臨時列車にありがちな30分の停車時間には地元白河市その他自治体と協力し朝摘み野菜や南湖だんごのふるまい、さらには国際口笛コンクールで世界一の称号を手にした口笛奏者、高木真理子さんミニコンサートなど多彩な催しを準備しました。
ふくしま観光交流大使を務めるタレントのなすびさんにも一部同乗いただくなど本当に盛りだくさん。比較的女性参加者に敬遠されてしまうお座敷列車ですが、今回は「とても楽しかった!」と参加者様からお褒めをいただき、地域の魅力もアピールできたのではないでしょうか。
★(株)びゅうトラベルサービス★
「3つの寝台列車乗り比べ JR最北の稚内駅・最南の西大山駅」
企画担当:大人の休日旅行部
鉄分の強いツアーに仕立てようと日本縦断を企画。
カシオペア、はまなす、サンライズと3つの寝台に乗車し、日本最北端稚内駅から最南端西大山駅をすべて列車に乗りました。総移動キロ6494キロ、乗車した列車18本、乗車時間76時間という超ハードスケジュール。それでも平均年齢62.3歳のお客様からは「効率よく楽しく回ることができた」「添乗員にさまざま配慮してもらい、とても楽しかった」と好評だったそう。女性一人参加も予想外に多かったそうです。
企画時の裏話としては、効率よく回ることに加え、特に輸送障害の対応を考えると頭が痛かったとおっしゃっていました。
★(株)JTBコーポレートセールス★
JTB旅いく「親子・三世代で行く!鉄道体験! ~旅の魅力の原点である「鉄道の旅」を楽しもう~」
企画担当:企画開発局 旅いく推進室
子供に人気の鉄道を素材として、仕事体験ができたり、かつ地域の魅力の再発見ができることを狙いつつ子供と家族の貴重な時間を作ることを目的として企画されたとのこと。
全部で13商品に約550名のご参加を頂戴しているが、中にはいろいろ説明してくれた鉄道マンの方に「僕は将来この会社の運転手になるよ」と話してくれたお子様もおられたなど子供の夢+家族の貴重な時間+鉄道会社に元気を+地域の活性化(収益)というすべての皆様に少しは貢献できているとうれしいということでした。
そして、いよいよ受賞作品の発表です。(上位から発表してまいります!)
審査員の皆様より頂戴したコメントを抜粋してご紹介いたします。
榎本 聖之さん(バー銀座パノラマ渋谷店オーナー)
これからも期待を超える作品をみせていただくよう期待しています!
杉山 淳一さん(フリーライター)
毎年行きたいと思う旅行が増えています。2016年もよいツアーを!
そして、表彰式のあとは、特別企画!
今回の司会を務めて頂いた久野さんと、「ダーリンハニー」の吉川さん、 それから芸能プロダクションマネージャーの南田裕介さんの3名が企画 していただいたプレゼンテーション「鉄旅のプロも納得!?鉄旅あるある」 が行われました。 3人が考えた鉄旅で起こりそうなさまざまなあるあるを受賞された皆様にご判断いただくこの企画・・・ 中身は 1) 鉄旅の集合は東京駅日本橋口! 2) 秘境駅が突然ラッシュ状態! 3) 鉄旅の集合写真はだいたいヘルメット! 4) 駅弁の掛け紙がすてられているとちょっとショック・・・ 5) 車窓が暗くなったらだいたい寝る! 6) 使用した切符に無効印を忘れない! |
こうして、盛り上がりの中、第5回鉄旅オブザイヤーは大盛況のうちに無事終了しました。
鉄道旅行の注目度が年々増している近年ですが、来年も、そのまた来年も鉄旅のプロが提案するこの「鉄旅オブザイヤー」がますます盛り上がるよういろいろな情報発信を進めてまいります。
みなさんご期待ください!