大塚 圭一郎(おおつか・けいいちろう)
共同通信社ニューヨーク支局記者、鉄道コラム「汐留鉄道倶楽部」執筆者
大都市では通勤通学の足としての役割ばかりが注目されがちの鉄道を“目的地化”し、情報を発信するイベント会場に活用したり、ご当地の味覚を提供して“走るレストラン”を実現したり、人と人を結びつけたり、運転されている舞台裏を学んでもらったりと、「鉄旅」の幅と奥行きを広げたツアーが今回は従来にも増して目立ちました。インターネットでの旅行予約が普及している中で、プロである旅行会社には知恵と工夫を凝らして「鉄旅」の違った視点、新たな切り口、特別な体験を提案することが一段と求められており、消費者の目からうろこが落ち、うならせ、感動させる企画がこれからも次々と「出発」することを強く期待しています。